ぽぷらの小説

「7人の小人」というBL小説を書いています。2日に一度更新目標!

7人の小人

さて、バカップル共と暮らしていると問題なのはここからである。

夕食が終わるとみんな各自部屋に戻るのだが、まあ部屋に戻ると言っても、一般的なカップルの行動を考えればわかるであろう。

そう、バカップル共はそれぞれどちらかがどちらかの部屋に集まって、始めるのだ。あれを。

カップル共と同居している独り身としては、この時間が一番うざくて苦痛である。 

まあ状況を見ればお分かりいただけるであろう。

「あ、あ...くっ、痛っ...ああ...」
「んなこと言って、気持ちよくて仕方ないんだろ?ほら、もうすぐ出るぞ」
「あ、あああ...」

また別の部屋では...

「ち、ちょっとぉ~、何でそんな優しくするのぉ~?もっと痛くしてよぉ~ 久しぶりなんだから思いっきり気持ちよくなりたい~」
「ああわかったわかった。久しぶりすぎて俺も加減がわからなくてなってた。じゃあ思い切りいくぞ。」
「ふふっ...そうこなくっちゃ。ああ気持ちいい...気持ちいい...よ...ふふ」

また別の部屋では...

「はぁ...はぁ...はぁ...ちょっと...今日...力...入れすぎ...じゃない...?こんなに...早く...逝くつもり...なかった...のに...はぁ...」
「ごめんごめん。ちょっと加減間違えたわ。でもいいでしょ?気持ちいいのすきじゃん?」
「そう...だけど...はぁ...はぁ」

もうお分かりいただけたであろう。そうなのである。3組のバカップル共が一斉にやり始めるので、3方向から音が聞こえてくるのである。うるさくて仕方がない。

零司さんはリーダーとしての責任からか、行為前に一応俺にやっていいかと聞いてくれることがあるが、俺が断ったところで向こうにやらないという選択肢はないのを知っている。

だから結局、独り身の俺は見守るしかないのだ。バカップル共を。

まあでも、そんな俺も心の中では

「おいてめえら!そーゆーのはやるべきところでやれ!他人と同居してる家でやるな!毎回毎回うるっせえんだよ!」

と怒鳴っているのである。

ん? 直接殴り込みにいけばいいじゃないかだって?

いやいや俺はこれでも、メンバーやファンの前では「可愛いくて素直で真面目な末っ子」を演じているのだ。そんなことをしたらそのイメージが崩れるのでできるわけがない。
心の中で悪態をつくだけで、充分ストレス発散にはなっているから、それで良いのだ。

そしたらお前はどうやって抜いてるのかって?

おいおいそれを聞くなよ。これでもアイドルなんだぞ。ファンの夢を壊すような発言をさせる気か?

まあでも俺も年頃の男だ。よくあるそっち系のビデオを見たりとか...って、これ以上は言えないぞ。

まあとにかくこんな感じで、俺はバカップル共と日々一緒に仕事をし、生活しているのである。