7人の小人プロフィール④(仮)
名前:鑑仙太郎
誕生日:12月4日
年齢:20歳
血液型:A型
家族構成:父、母、弟
経歴:剣道の選手
特技:勉強、スポーツなど、なんでもできる
趣味:体を動かすこと、勉強、読書
グループ内ポジション:兄貴
備考:家が道場を持っており、剣道の先生だった祖父の指導により小さい頃から剣道を嗜む。なんかすごい大会にも沢山出てる。そしてすごい成績修めてる。
7人の小人プロフィール②(仮)
名前:笠原零司
誕生日:12月27日
年齢:23歳
血液型:A型
家族構成:父、母、兄
経歴:俳優
特技:運動全般
趣味:映画鑑賞、運動、筋トレ
グループ内ポジション:リーダー、最年長
備考:
7人の小人【番外編】~star+生配信~①
?「こんにちは~」
?「こんにちはー」
?「こんにちは」
コメント「こんにちは」
コメント「こんにちはー」
コメント「こんにちは」
?「せーのっ!皆さんこんにちはー!Promessailの~」
悠人「逸瀬悠人と」
駆「雪平駆と」
蒼介「芹宮蒼介でーす」
蒼介「今日は僕達3人だけ来ましたー!」
コメント「いえーい」
コメント「蒼ちゃん、ハルくん、駆くんこんにちはー」
コメント「蒼ちゃん可愛い」
駆「やー久しぶりですね皆さん!」
悠人「みんな元気だった~?」
蒼介「僕達は今日レッスンがあったんですけど、ちょっと前に終わって、時間があるので久しぶりにつけてみましたー!」
コメント「夕飯は何食べましたか?」
悠人「ん?夕飯何食べたかって~?何食べたっけ蒼ちゃん~?」
蒼介「えーっと、ケ○タのチキンを食べましたー」
駆「そうそう!レッスン一緒だったから、終わってからそのまま食べにいったんだよね」
悠人「レッスン疲れたから~、体力つけなきゃね~ってことで~チキン食べに行っちゃいました~」
蒼介「美味しかったねー」
コメント「よかったですね!他のメンバーは何してるんですか?」
駆「あ、他のメンバーは?だって」
悠人「う~んとね~、零兄は舞台のお稽古で~ゆづ兄はモデルの仕事で~仙ちゃんと翔ちゃんは~」
駆「バラエティの収録だな」
悠人「そうそう~っても~仙ちゃんの情報は俺が言うつもりだったのに~」
駆「あはは、ごめんごめん」
蒼介「お2人のファンの皆さんならもうお分かりですよねー?先日発表のあった...」
悠人「ちょ、蒼ちゃん~それ以上はダメだよ~」
蒼介「ですよねー、ってことでネタバレになるので控えまーす」
駆「まあ、特技の多い2人だから色々と面白くなりそうだし、今回もきっと素敵な姿沢山見せてくれるんじゃないですか?ってことで皆さん楽しみに待っていてください!」
蒼介「首を長くして待っててくださいねー」
駆「おいおいソウ、それじゃ首が伸びすぎてキリンになっちゃうじゃん」
悠人「キリンww」
コメント「キリンww」
コメント「キリンてww」
蒼介「と、とにかく!楽しみに待っててくださいねーってこと!」
悠人「そだね~まあ俺ら出てないけどね~」
コメント「www」
コメント「確かにww」
コメント「何故関係ない仕事の宣伝頑張ってしてるのww」
コメント「蒼ちゃん可愛い」
駆「じゃあ次!うーんと...」
コメント「今日の些細な情報は?」
駆「お、今日の些細な情報か」
蒼介「あ、俺あるよー」
悠人「なになに~」
蒼介「今日はぐで○まの靴下を履いてます」
駆&悠人「www」
コメント「www」
コメント「www」
コメント「ぐで○まの靴下ww」
コメント「めっちゃいらん情報やんww草生える(訳:そんなどうでもいい萌え情報教えてくれてまじありがとうございます尊すぎ)」
コメント「蒼ちゃん可愛い」
コメント「ぐで○まになりたい←」
駆「それ教える必要ある?」
蒼介「ない」
悠人「ないよね~」
駆「ないな」
コメント「いや蒼介認めんなよww」
コメント「必要ないと思ってんのにわざわざ教えてくれるとかお前らまじ尊すぎ」
コメント「蒼ちゃん可愛い」
コメント「蒼ちゃん尊い」
コメント「蒼ちゃん良き」
駆「まあ、そーゆー情報だったら俺もあるな」
悠人「なになに~?」
蒼介「気になるー」
駆「久々に朝シャンをした」
コメント「朝シャンww」
コメント「朝シャンとなww」
コメント「JKか」
蒼介「朝シャンって今でも使われる言葉なのー?」
駆「いや分からん」
悠人「まあでも~朝シャワー浴びるとすっきりしていいよね~じゃあ次いこ~」
コメント「ハル関心なっww」
コメント「強制終了ww」
コメント「ハルくん、仙くん相手だとめっちゃ会話深堀りするけどね。今回は駆くんだから仕方ない」
コメント「仙太郎くんが相手の時との差よww」
コメント「蒼ちゃん可愛い」
コメント「蒼くん、この間のリサイタル最高でした//」
蒼介「お!そうなんです!この間の日曜日にありまして!来てくれたんだーさんきゅー!」
駆「俺も見に行ったぞ」
悠人「俺も行きたかったよ~」
コメント「特にジ○リのメドレーが最高でした!あれの編曲は自分でされたんですか?」
悠人「ジ○リのメドレーなんてやってたんだ~」
蒼介「そうそう!やっぱ基本はクラシックの演奏が多いんだけど、若いファンも多いから楽しい曲もあった方がいいかと思ってさ、最近そーゆーのやってるんだ」
悠人「へ~」
蒼介「あ、因みに編曲はね、俺じゃないですよ!専門の方が素敵にアレンジしてくださいました!でもいつかは自分自身でやってみたいな」
コメント「ぜひ見たいです!いつかお願いします!」
コメント「蒼くん自らやったらどんな感じになるんだろー見てみたーい」
コメント「いいねいいね」
コメント「蒼ちゃん可愛い」
蒼介「あはは!前向きに検討しときますー!」
駆「お、もう11時か!そろそろいい時間だな」
悠人「そだね~明日もあるしそろそろ寝なきゃだね~」
蒼介「そうだねー!じゃあ最後なんか言いたいことある?」
悠人「あ、そういうことなら俺お知らせがありま~す」
駆「お」
蒼介「お」
悠人「明日ね~また動画が上がるよ~楽しみにしてて~」
コメント「わー!」
コメント「楽しみ!」
コメント「待ってまーす」
悠人「じゃ~俺達そろそろ寝なきゃだから~」
蒼介「そろそろ行くねー!またねーみんな」
悠人「おやすみ~」
蒼介「おやすみー」
駆「おやすみ!」
コメント「おやすみなさーい」
コメント「おやすみなさーい」
コメント「おやすみなさい」
コメント「お疲れ様でした!ゆっくり休んでください!」
~END~
7人の小人~side YZ~
7人全員でのイベントへの出演が決定した後、俺はファッションショーの準備とイベントで披露する曲の練習で目が回るほど忙しかった。
しかし、久々のグループでのイベント出演であるが故、メンバー全員での練習も久々で、忙しいながらも楽しい、嬉しいという気持ちが大きかった。
練習後もメンバー全員で一緒に夕飯を食べる機会が多くなり、毎日一緒に暮らしているにも関わらず久々にお互いの近況を話し合うようになった。
まあ、零司と2人でなら普段から状況報告はし合っているのだが。
「祐月、疲れてないか?」
ある日の夜、いつものように零司の部屋で2人でくつろいでいると、突然零司が聞いてきた。
「いや大丈夫だけど。どうした?」
「いや、最近忙しそうだからさ」
「ははっ。忙しいのには慣れてるよ」
俺はそう言って笑った。
「ならいいんだけどさ」
零司が答えた。
忙しいのに慣れているというのは本当だ。小さい頃から仕事三昧の生活してきたんだから。仕事があることがどれだけ有難いことかもよく知っている。
「でも、ちょっと無理してるだろ。おいで」
零司が腕を広げて、こちらにくるように目配せした。
健康的に筋肉のついた、大きくて逞しい腕。その腕の誘いに引き寄せられるように俺の体が零司の方へと動く。
すとんっ。
零司の胸の間に落ちて、そのまま擦り寄せられた頬で周辺の肌触りを堪能する。
そうしているうちにだんだんと眠気が襲ってきて、いつの間にか瞼が閉じられていた。
疲れてはいないと思っていたが、体は正直なものでちゃんと睡眠を欲していたのだ。
「よしよし」
少しずつ眠りの世界に入っていった俺の頭を、零司が撫でてくれている。
あぁ、安心する。ずっとこうしていたい。お前の手の温もりで、疲れや不安をすべて溶かしてほしい。
俺の、世界で一番愛する人。
「おやすみ」
明かりを消す音がして、部屋は暗闇に包まれた。
7人の小人~side YZ~
「11月15日に幕張メッセにて開催されるstarG社主催の音楽の祭典、Gフェスティバル2019への出演が決まりました。久しぶりの7人揃ってのお仕事ですので頑張りましょうね」
9月のある日、マネージャーからそんなお話があった。
「まじかよ。starG社って、あの...?」
「そうです。star+など配信アプリの提供やMV制作などをおこなってる会社です。そこが今回、人気アーティストを集めて大規模な音楽フェスを開催することになったんです。フェス自体は2日間おこなわれますが、皆さんが出演するのは1日目になります」
マネージャーが加えて説明した。
star+は日本で芸能活動している人なら誰しも1回くらいは使ったことがあるであろう有名な配信アプリで、俺達もユニットとしてのチャンネルをもっているし、俺達の曲のMVのほとんどはこの会社で制作している。だから出演依頼も来やすかったのだろう。
「そっか。7人での仕事、久々だな。楽しみだ。な、ハル」
「うん。楽しみ~」
「ほんと、1ヶ月ぶりくらいだもんな。頑張ろうな。」
「頑張ろ~!ファイトー!」
「いやいや、蒼ちゃん気合い入りすぎ。」
俺達はユニット活動とは別にメンバーそれぞれが個人での仕事を抱えているため自分で言うのもなんだがなかなか忙しく、ユニットとしての活動はかなり久々であった。さらにメンバー全員でステージに立つというのは本当に久々だ。だからか、みんなこのフェス出演の話にテンションが上がっていた。久しぶりにメンバー全員でステージでパフォーマンスができるのが嬉しくて仕方ないのだ。
「本当に運よくこの日は皆さん誰もスケジュールが入っていなかったので、ちょうどよかったです。約1ヶ月ぶりのグループ活動になりますから、ファンの方々にも大いに喜んでいただけることでしょう。期待を裏切らないためにも頑張りましょうね」
「はいっ」
「頑張ります」
「頑張る」
「頑張るよ~」
「ファイトー!」
マネージャーの言葉に、みんなそれぞれ自分自身に活を入れるかのように返事した。
...2人を除いては。
その理由は...
「あの...」
渋々と言葉を切り出したのは、俺の恋人の零司だ。
「大変有難いお話をいただいてみんな喜んでいるところ申し訳ないんですけど、その出演のお話、祐月に関してはちょっと難しいかと...」
みんな一斉に零司と俺を見た。
「祐月は前日まで海外スケジュールがあります。フェス当日には帰国してオフの予定ですが、時間的に空港からすぐに会場に向かうことになるので厳しいかと思います。時差ボケなどもあるかと思いますし」
そうなのだった。俺は11/14までミラノに滞在して現地のファッションショーに参加する予定があった。フェスの日には帰国だが、この流れだと本番前に寮に帰る暇はなく、空港から会場へ直行しなければいけないスケジュールになってしまう。正直少しハードだ。
「ああ、そうでした。祐月くんは海外スケジュールから戻ってすぐなんですよね。それだと体力的にもきついと思いますし、リハーサルの時間をとるのも難しくなるのでちょっと厳しいかなぁ。せっかく久しぶりのメンバー全員揃ってのお仕事でしたが、祐月くんのスケジュールの都合もありますし、残念ですがやはり今回は...」
「出ます」
「え」
俺もそのことが気がかりではあるが、だからといって断ったり、途中参加なんて許されない。貰った仕事は全て完璧にこなす主義だ。休む暇なしに空港から直行しなければいけないこと以外は他のメンバーと同じ条件だ。零司が助け船を出してくれて有難い気持ちはあるが、そこに乗るつもりはさらさらなかった。
「出ます。折角の、久しぶりの、メンバー全員揃っての仕事ですから」
そう。久しぶりのグループ活動なのだ。俺達はそれぞれ個人での仕事も忙しく、メンバー全員揃っての活動が最近なかなかない。それが、たまたま運よく今回は全員揃っての仕事で、しかも大勢のファンに会えるイベントだ。みんな今回は本当にたまたまスケジュールの都合がついて、このイベントの出演の話が出たわけだ。こんなチャンスは多忙の俺達にはなかなかないことだった。折角いただけたメンバー全員揃っての久々の仕事を、俺一人の都合で白紙にするわけにはいかなかった。
「でも祐月くん、スケジュールは...」
「大丈夫です。できます。心配しないでください」
「でも...」
「お願いします」
俺はマネージャーに頭を下げてお願いした。
俺の心からの懇願に、マネージャーは困ったように頭をかいた。
「あの、俺からもお願いします。こいつがこう言ってるので、聞いてやってくれませんか」
「零司...!?」
隣で見ていた零司が、一緒にマネージャーに頭を下げてくれたのだ。
「リーダーとして、こいつのスケジュール管理には責任を持ちますので。なんとかします。お願いします」
「お願いします」
俺と零司は揃って頭を下げた。年長組が揃ってマネージャー相手に頭を下げるなんて、プライドの高い俺がそんなことをするなんて、と自分でもびっくりしてしまった。だがそれほど本気の願いだった。
「わかりました」
マネージャーはついに折れた。俺達の願いを聞き入れてくれた。
「イベントで披露する曲の練習とファッションショーの準備、かなりハードなスケジュールになりますけど、頑張りましょう、祐月くん」
「はい!」
俺は答えた。それと同士に、なんとかなる、大丈夫だと自分に言い聞かせた。
「あ、それと、イベントに向けての今後の予定ですが」
マネージャーが思い出した、というように切り出した。
「今回はユニット単独のステージで、オープニングありで3曲をオリジナルアレンジして披露してもらいます。すべてダンス曲でとのお話ですので、セットリストを考えておいてください。」
7人の小人~side YZ~
「お前、芸能人か?」
いきなりそう問われ、俺は戸惑った。
「そうだけど...何故それを?」
「やっぱそうか。いや、オーラがな、なんとなく他の奴と違うなと思ってさ。レッスンにあんま参加出来てないって言ってたのも、他の仕事で忙しいからかなと。そうなんだろ?」
俺はこくっと頷いた。
「いやーでもよかったよ。この中で自分と同じような人間がいて。なんかちょっと安心したわ」
「え?」
同じような...って?
俺が驚いた顔をしていると、相手は慌てて答えた。
「ああ、お互いまだ名乗ってなかったよな。俺は笠原零司。俳優だ。舞台が中心だが映画やドラマにも出てはいるから、どこかで見たことがあるかもしれないな。よろしく」
相手は握手するように右手を差し出した。
「東城祐月だ。モデルをやってる。よろしく」
俺も右手を差し出し、握手をしながら挨拶をした。
「モデルか。どうりで、スラッとしてるわけだ。あとすげー綺麗な顔してんな。男の俺でも惚れそうなくらいだ。」
相手はなんの恥ずかしげもなくそんなことを言った。
「ぷっ...くくく」
俺はそれがなんだか可笑しくて吹き出してしまった。
「な、何が可笑しいだ!?」
「だって、惚れそうって...俺、男なのに...くくく」
「だから、『男の俺でも』って言っただろ!」
相手は慌てた。
「でも、やっと笑ったな」
「...え?」
「お前ずっと無表情だから、俺嫌われてるのかと思ってた。ちゃんと笑うんだな」
相手はぐいっと顔を近づけてきた。
ち、近い...!
「お前さ...」
ちょ...な、何だ?
さらに顔を近づけてきた相手に、俺は戸惑った。
近くでよく見てみると、パーツの整った顔に男らしいがっしりした体つき。
そして明るさ。初対面の俺にも気さくに話しかけてくるほどのコミュニケーション能力の高さ。
自分にないものを沢山持っている相手に、羨ましさと同時になんだかもっと別の感情が湧いてきた。
なんというか、自分のものにしたい、というような感情だろうか。
「笑え。いつも。こんな風に」
相手はさらに顔を近づけ、2本の指で俺の唇の先を上方に押し上げた。
「ぶすっとしてると、綺麗な顔が台無しだぞ」
彼はそう言って、トイレに行く、とレッスン室を出て行った。
いや、別にぶすっとしてねーし!
俺は相手に触られた顔の一部を自分の手で撫でてみた。
びっくりしたが、触れられたことが地味に嬉しかった自分がいた。
同時に、心の奥底がなぜかキュンとした。
芸能人であるが故、これまでも「綺麗だ」と称されることは多くあったが、あの男から言われたそれは、少し意味合いが違うような気がした。
綺麗だと言われて、素直に嬉しいと感じたが、なんだか少し照れ臭い。
この感情は一体なんなのだろうか。