7人の小人~side YZ~
「あ...はい。まあ...そうですけど」
俺は声をかけてきた相手を訝りながら答えた。
「おっしゃ。じゃあ一緒に行こうぜ。俺もちょうど自由練しにいくところだったんだ」
そう言うと、相手ははりきった様子で前を歩く。
仕方ないのでついて行くことにした。
本当はあまり乗り気ではなかったのだが。
何故って周りに気づかれるのが嫌だからこんな朝早くからひっそり練習しているわけなのに。
何故わざわざ他人と一緒に自主練しなくてはいけないのか。
まあでも仕方がない。断る理由もないし。
と思い、彼と一緒にレッスン室に向かった。