ぽぷらの小説

「7人の小人」というBL小説を書いています。2日に一度更新目標!

7人の小人

メンバー全員で一斉に寮に帰ると、決まってまずすることがある。

「じゃあ、悪いが今日は俺達が最初に入らさてもらうな。明日も朝から仕事が入ってるから」
そう言ったのは零司さん。明日は祐月さんと2人での撮影があるため、朝早くに出なければいけないらしい。

「わかりました。じゃあ俺達は次に入りますね。いいよね?ハル」
「大丈夫。零兄、ゆづ兄先入っていいよ~」
仙太郎兄貴と悠人さんである。

「俺達は最後で大丈夫でーす!翔輝は俺達の前に入りなよ」
そう言ったのは駆さん。

そう、お風呂の順番決めをしているのである。
カップル共は大抵2人で一緒に風呂に入る。どのカップルから入るか、その順番を決めるのが恒例になっている。
どの組が最初に入るかは大体次の日のスケジュールを考慮して決めることが多いが、どうしても決まらない場合はじゃんけんで決めることになっている。

そして...

「翔ちゃん、今日の夕飯なに~?」

聞いてきたのは悠人さんである。

「今日の夕食は煮込みハンバーグです。野菜も入れますし目玉焼きも載せますので栄養満点ですよ」

「わぁ~い!翔ちゃんのご飯はいつも美味しいから楽しみぃ~!」

そう、夕食の準備である。なぜか食事の用意は俺の担当になっている。まあはっきりいって他のメンバーはちゃんと料理ができるやつがいないから仕方のないことなのだが。

零司さんと祐月さん、悠人さんと仙太郎兄貴の組み合わせで順番に風呂を回している間、俺はお気に入りのエプロンをつけて黙々と7人分の煮込みハンバーグを作るのだった。